EARTH MALL TABLE with オレンジページ

5月24日、『オレンジページ』が運営する体験型スタジオ、コトラボ(東京・阿佐ヶ谷)と共同開催で「未来を変える食卓 EARTH MALL TABLE(アースモールテーブル)初のオンライン料理イベント「EARTH MALL TABLE with オレンジページ」を実施した。

2018年より生活者の「買い物」の行動をSDGs達成の具体的なアクションへと変えていくプラットフォームEARTH MALLを展開してきたが、EARTH MALL TABLEはそれに続く第二弾として、生活者が日常的に行っている「食べる」行動に注目し、食に関わるSDGsアクションを広げていく新たなプラットフォームとなる。

5 月下旬現在、新型コロナウイルス感染防止対策により、在宅で料理の機会が増えた生活の 変化をふまえ、生活者の食への関心の高まりを生活者の意志ある食の選択につなげていく ことを目指し、この想いに賛同した『オレンジページ』と協同し「サステナブルをキッチンから考える」と題したオンライン料理教室を企画。第1弾は「無駄なし手間なし!おうちでおつまみレッスン」をテーマに開催した。

当日の実習メニューは、ZOOM 画面越しの手ほどきでもわかりやすく作りやすい料理を考案。実習参加者には料理に使われる食材や小物の一部を送付し、本番前の下ごしらえも依頼。事前にレシピを提供し、当日のスムーズな調理のフォローも行うなど、オンラインイベントならではの課題にも留意し、参加者を取り残さない丁寧な手ほどきに工夫した。

本イベントはモニター公募開始から約2日で参加登録は 140 名を超え、当日は実習参加者 10 名で行われた。日頃から料理好きな方や「サステナブル」というキーワードをフックに 参加する方など、企画制作側も想定外の参加者数と多様な顔ぶれを巻き込み、盛況のうちに 終了した。

事前に参加者に配布した実習料理のレシピカードの一部

事前に参加者に配布した実習料理のレシピカードの一部
(よだれ鶏のたっぷり薬味だれかけ、切り干し大根のツナ炒め煮みそ風味)

スタジオと参加者の自宅のキッチンとを繋ぐオンライン料理教室という形式で、講師には「料理の作り方を教える・学ぶ」、参加者には「美味しく食べる」ことが参加のモチベーションであることを重視。また、従来のオフラインでのイベント体験の醍醐味を可能な限り減らさないことも意識した。
さらに「今回のサスポイント!」として、無駄を出さないこと、MSC認証付の魚の缶詰を使うこと、使いまわせること、余り物を活用できることなどを事前にEARTH MALL TABLEで監修し、時間に余裕のないイベント中でも手短に参加者へ訴求できるよう工夫。
「フードロスは、栄養ロス!」「保存食は、サステナブルフード!」「手間の節約は、資源の節約だ!」といった言い換えで、EARTH MALLが考える「サステナビリティのポイント」を入門者にも飲み込みやすくする狙いがあった。

講師の田村美奈氏から、実習メニューと「無駄なし手間なし」ポイントの紹介

講師の田村美奈氏から、実習メニューと「無駄なし手間なし」ポイントの紹介

ファシリテーターの小田部巧から、調理工程ごとに「サスポイント」の解説

ファシリテーターの小田部巧から、調理工程ごとに「サスポイント」の解説

ステップごとに講師の手元をよく見せることで、参加者を取り残さない工夫

ステップごとに講師の手元をよく見せることで、参加者を取り残さない工夫

手上げ、声掛けなどで状況や疑問を確認しながらインタラクティブに進行

手上げ、声掛けなどで状況や疑問を確認しながらインタラクティブに進行

実習の最後に、スタジオ・視聴者・全実習者で完成品を共有

実習の最後に、スタジオ・視聴者・全実習者で完成品を共有

イベント中に行ったインタラクティブ・アンケートでは、参加者の「サステナブル」認知度は85%という高い数字となったが、終了後に実施した参加者アンケートでは、企画段階の「サスポイント」やSDGsについて問う項目も設け、その訴求度具合についても測った。

「サスポイント」「SDGs」についての項目も設けた参加者アンケートの一部

「サスポイント」「SDGs」についての項目も設けた参加者アンケートの一部

実習に活用した食材も例に挙げ、MSC認証とサステナブルな漁業を食べて学ぶ

実習に活用した食材も例に挙げ、MSC認証とサステナブルな漁業を食べて学ぶ

「サステナブルをキッチンから考える」のメッセージを伝えるEARTH MALL TABLEの企画は、初の試みがリモート 環境での開催となったが、第 1 弾「#サスつま」を経て「#サス」と掛け合わせたあらゆる 料理やおやつのバリエーションで、第 2 弾、第 3 弾と続けていける見込みだ。

初回はリモートという特殊な環境で行う料理教室の安全性、参加者にとって実りのある実施内容 とするため、EMT スタッフ、オレンジページ共催で複数回リハーサルを実施。 各人のキッチンの環境、ネット環境の制約、ZOOM の慣れ具合へのケア、実習中は調理の 進行や安全面にも目配りが必要となり、難しさもあるが、アンケートの結果についても後日 データ活用し、今後の開催へとつなげていく。

大人数を集客するオフラインイベントを自粛せざるを得ない今、ウェビナー/オンラインイベントの運営主体はいかに参加者の満足度を上げるかという課題と向き合っているかもしれない。「EARTH MALL TABLE with オレンジページ」で、参加者の在宅状況に柔軟に応えるイベント運営に着手・実施したことで、従来の料理教室のように一堂に会する形での実食体験ができなくとも、多くの参加者と美味しい時間を共有することが出来た。

料理教室の体験は一度きりの現場の盛り上がりだけでなく、事後活用できるレシピも重要 な要素だ。『オレンジページ』が強みとするレシピ提供による相乗効果で、ライブ配信時に 参加した人も、当日参加できなかった人も料理の追体験が出来、自宅での楽しみが持続する。 そんな意味合いで、イベントのサステナビリティまで意識していけるのではないだろうか。
(取材:EARTHMALL 編集部 腰塚安菜)